安倍政権の倒れるまで

この金は 我の権利と 取り狂い 庶民に降りず 景気はダウン

 

11月21日にテレビ東京の「週刊ニュース新書」で堂々とアホノミクス”と番組表に書いて同志社大学大学院教授で経済評論家の浜矩子氏をゲストに迎えていた。最近アベノミクスの影が薄いので、と言いうより失敗が濃厚になってきているので、官邸やそれと同じくらいアホな自民党議員からも文句が出ないと踏んだのだろうが、良いタイトルであった。他の放送局もこのようなタイトルと内容の番組をどんどん作って欲しい。今のBPOの組織ならできるだろう。

四半期のGDPが2期連続で赤字。もうアベノミクスが失敗なのは誰の目にも明らかで、世界でも相手にされなくなっているようなので、最近の安倍は経済についてはほとんど発言せず、新3本の矢で何とか誤魔化そうとしている。本当に‟アホノキワミクスだ。

トリクルダウンだとか言って、貧乏人は大企業が儲けたおこぼれが回ってくるからそれまで我慢していろ、と言っていたのが、そのおこぼれが全然回ってこない上に実質給料は下がり、食品の値段は上がるし、さらに戦争法案という物騒な法律群はドタバタの末に議事録のないまま通ってしまうし、一般庶民は懐の寒さと不安だけ押し付けられている。

さらには年金を投機に回し7~8兆円の損失を出しているようだし、老後のことを考えたら、こんな内閣が続くならおちおち金なんか使っていられない。

シャンパンタワーに模して、トリクルダウンで上が儲かればそのおこぼれが次々に下に降りて一般庶民も潤う、なんて説明していたが、儲けた金はまず大企業が社内留保を増やす。そして政治屋どもが献金とかリベートだとかでおこぼれを懐に入れる、その次には特殊法人だとか独立法人だとか官僚がおこぼれを頂戴する、そしてわずかに残ったおこぼれも政治家や官僚の失敗の尻拭いに使われてしまう。強引な金融政策による円安や政策的株高などで大企業や金持ちを儲けさせ、その儲けは自分たちの権利だとばかりに取り狂う。そして株などに縁のない市民の懐を輸入食品の値上げなどで細らせる。これでは景気がダウンするわけだ。

結局、トリクルダウン=取り狂ダウン なのであろう。