安倍政権の倒れるまで

地震 安全神話に 親和した 学者の信は 良心はと問う

 

未だに安倍内閣が激甚災害に指定していない熊本地震。その原因となる活断層のすぐそばにある川内原発を止めるよう署名活動も行われたが、丸川担当大臣の「現在のところ、原子力規制委員会は停止させる必要はないと判断している」の一言でチョン。彼女にとって国民の声なんか安倍の声に比べたら何億分の一にしかすぎないのだから。でもフクシマと同じように、起きてしまってから「想定外でした」なんて言われたら堪ったものじゃない。今までの揺れでなく、これからどんな大きな揺れが起こるか心配しているからだ。地震学者さえ予想外のことが今回の地震では起きているのに。

まあ、丸川なんてド素人だから専門家に言われたことをそのまま言うだけだが、原子力規制委員会の専門家たちは、責任を取るつもりはあるのだろうか。もっとも、田中俊一委員長が「基準への適合は審査したが、安全だとは私は言わない。」という発言をしていてハナッから責任を取るつもりなんかはないのだろう。それに、委員会は避難については全くタッチしない。住民の生命や安全なんかはこれっぽちも考えていないのだ。

科学は何のためにあるのか。真理を明らかにすることは重要だが、それが人類の為に役立つことも重要なはずだ。それでなくても、原子力というのは人類を滅ぼす危険性をはらんでいることは日本人なら身をもって知っていることだ。それを原子力ムラの住人は原子炉は安全で絶対に事故を起こさない、という神話を作り、さらに自分たちでも信じ込んでしまいフクシマへと繋がり、10万人以上もの人々の故郷を奪うという大失態を演じてしまっているのに、何を考えているのだろうか。少なくとも、委員会のメンバーは金儲けだけに目を血走らせている政治屋や株屋ではないはずだ。科学者の端くれだろうに。科学者としての信念とか良心というものがないのだろうか。小出裕章さんら熊取六人衆と謂われる京都大学原子炉実験所原子力安全研究グループの爪の垢でも煎じて飲んだら。でも、そんなことも彼ら原子力ムラの住民には、馬の耳に念仏・蛙の面に小便といったところだろうか。