安倍政権の倒れるまで

左でも 右に聞こえる 耳ともに 法無視できる 安倍の心臓

参議院戦争法案の中央公聴会を終えたが、安倍にとっては単なる儀式に過ぎず、ガス抜きが終わったとでも思っているのだろう。彼には、どんな人が戦争に反対したり憲法に違反していると言ったところで、聞く耳など持っていないだろう。私的諮問機関の委員を集めれば反対のことが聞けるから。
憲法学者(3人ものたくさんの学者を除いて)をはじめノーベル賞受賞者をはじめとする学者、そして映画・音楽・作家等々の文化人さらには退官後も政治的発言をしないのが通例という元裁判官まで多くの識者の方々、そして大学でも反対の署名をされている。それでも安倍は無視するだろう。違憲裁判になったとしても最高裁など得意の脅しでどうにでもなると思っているから。でも、今回の中央公聴会では、安倍の私的諮問機関の一員で与党の公述人が「最高裁違憲とする確率は低い」との発言に対し、元最高裁判事が「大変楽観的見通し、司法をなめたらいかんぜよ。」と大見得を切ったという。国民としては心強い。
それにしても、今回の安倍の最大の功績は、国民が憲法をはじめとする法の大切さを知ったことと若者の政治へ関心を高めてくれたことだ。連日何万人という、組織動員された者ではなく、個人として自らの考えのもとにデモに参加する人々。それを無視するだけでなく、「そんなに少ない」とか「無駄」だとか言う神経の持ち主が政治家に居るということが分かったのも安倍の功績だろう。
若者の代表的な立場で公聴会に出席した奥田さんが良いこと言ってる「私たちが世論を作り出したのではない。この状況を作ったのは紛れもなく与党の皆さんです。前日の答弁を翌日には平気で変える国会答弁やテレビでの安倍首相の理解しがたい例え話を見て不安に感じた人が声を上げ始めた。」そして議員に「自分の信じる正しさに向かい勇気を出して孤独に思考し、判断し、行動してください。」と。国会議員の方々、これをなんと聞きますか。特に自民・公明の議員の方々。