安倍政権の倒れるまで

責任を 取らぬ狸の 皮算用 支持率落ちて 背中に火がつく

「責任は私にある」というフレーズが好きで、なにかと言いうと「責任は私にある」と言いながらただの一度も責任を取ったことのない男も、集団的自衛権憲法違反であると、何人かのたくさんの憲法学者を除き、大部分の憲法学者が認めたこと。さらに戦争法案の出鱈目さとその説明が頓珍漢で全く分かりづらいにも拘らず、国民の理解が足りないので丁寧に説明すると言いつつ、さらにバカな喩を持ち出して、その頭の悪さが露呈し更に支持率を落とした。

民主主義を全く理解しない親衛隊の応援が、これまた裏目に出て、ここでも「責任は私にある」と言いながら、礒崎首相補佐官を辞任させるでもなく、若手の議員も全くおとがめなし。

更に、新国立競技場のドタバタ騒ぎにも「責任は私にある」と言いながら政治家は誰も責任を取っていない。例によって官僚をトカゲのしっぽ切りよろしく早期退任させてチョン。

でも、原発再稼働では「責任は私にある」どころか、「再稼働は事業者が決めたこと」と、政府とは全く関係ないと言わんばかりの態度。こんな国を二分するような政策に責任を持たないという、全く無責任極まる対応にはあきれるばかり。世界有数の地震国であり火山国である日本の安全基準が世界一であるのは当たり前のことで、火山学者や地震学者にとっては、これでも不足だと思う。また、戦争法案が成立してアメリカの戦争にくっついて行って、日本がテロの対象になった場合の安全策は講じているのだろうか。

でもさすがに、秘密保護法案から始まる一連のアメリカ様追従の“戦争お手伝い法案”の危険性を私たち国民も気づいてきたので支持率が急落し、今までのように強気には出られなくなってきているようだ。

今までは支持率の高さを自分の能力の高さと勘違いして「私の言ったことは正しい。なぜなら私が首相だから」という思考回路で皮算用していた強引な政策も、尻でなくカチカチ山の狸のように背中に火がついた状態になり、辺野古の工事中断、非核三原則ナガサキでは明言、70年談話には『侵略とおわび』も入れるようだ。でもまだ戦争法案を成立させようとしているだけに、最後は、泥舟で政界から沈んでくれると安心なんだけど。