安倍政権の倒れるまで

貧困も 社会保障も 何せむに まされる宝 票にしかめやも

 

軽減税率の話し合いは何だったのか。消費税を2%上げるのに、軽減税率をどこで線引きするかで自公が何度も話し合ったようで、外食を除く食品全般に適用するとのこと。その間に消費税が社会保障と一体化で進めるという目的そのものより、公明党の選挙公約が最優先され、まず、貧困者への400億分を削る。それでは公約が満たされたことにならないから、次の参院選選挙協力をしないとゴネれば、自民党は、財源は先送りして公明党選挙協力を取り付けようと財政改革のことなど知ったことかと大盤振る舞い。もっとも、海外に行っては景気よく金をばらまき、国会議員数の削減など聞いたことも無いように選挙区の変更でごまかすんだから、本気で財政改革などやる気がないのはミエミエだが。

よく、政治家は何10年後や子どもの将来のことを考えなければいけない、と言われるが、一千兆円を超える膨大な借金を抱えていながら、更には国民から消費税を巻き上げながら、一向に借金は減らず逆に増えるのみ。しかも子どもの貧困が問題になっている。これで子ども達にどんな顔を向けられるのか。有権者たちに甘いことを言い、自分たちの票集めだけしか考えていない、こんな政治屋どもを選んだ私たちは恥ずかしくて外も歩けなくなりそうだ。戦争法案に賛成し、軽減税率は党の公約だと、自分の党のことだけしか考えない公明党に対して、創価学会の人たちはどう思っているのだろう。

次の参院選は、こんな政治屋どもに別れを告げる大事な選挙になる。票集めのための見せかけの減税(といっても単に増税しないだけ)という甘言に乗らず、しっかりと本質を見極めていきたいものだ。

山上憶良にこんな歌がある

銀(しろかね)も 金(くがね)も玉も 何せむに まされる宝 子にしかめやも

残された歌から、子煩悩で家族思いだったと思われる山上憶良が泣いているだろう。そういえば❝貧窮問答歌❞も憶良の歌だった。